日本最古の高校選手権には、多くの記録と記憶が刻まれてきた。日本サッカーとともに歩んできた大会を振り返る「高校サッカー百年史」。オールドファンには懐かしく、若い世代には新鮮にも感じられる話題をお届けする。

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【高校サッカースコア速報】

東京に雪が降った。選手権も、100回の歴史で雪に見舞われた試合がある。97年度の決勝戦。総体、全日本ユースに続く高校3冠を目指す東福岡と7度目の頂点を狙う帝京(東京)の決戦は、真っ白な国立のピッチの上で黄色いボールを使って行われた。

積雪でパスは通らず、ドリブルもできない。激しい雪で視界さえ失われた。東福岡の本山雅志、帝京の中田浩二は超高校級として注目されたが、持ち前のテクニックは発揮できず。「名勝負」と言われるが、内容はとてもサッカーとは呼べない「凡戦」だった。

結局、東福岡が2-1で勝利。本山と中田は鹿島に進み、Jリーグや日本代表で活躍した。ただ、雪中の試合はこの時だけ。12年度の決勝戦、鵬翔(宮崎)対京都橘は降雪のために延期。基本的に「悪天候でも試合をする」のがサッカーだが、さすがに雪の上でのプレーは難しい。

【高校サッカー日程と結果】

【高校サッカー組み合わせ】