セレッソ大阪の不動の左サイドバック、DF丸橋祐介(31)が29日、キャンプ地の宮崎からオンライン取材に応じ、浦和レッズから新加入したDF山中亮輔(28)とのライバル関係について初めて言及した。

「ヤマ(山中)もすごくいい選手で、やっていてもレベルが高い。お互いレベルアップするため、切磋琢磨(せっさたくま)しながらいけている」

下部組織出身の丸橋はクラブ一筋で、今季が背番号と同じでプロ14年目になる。直近9年(うちJ2が2年)連続で年間30試合以上に出場する鉄人で、昨年は33試合1得点6アシスト。J1通算は306試合18得点の数字を誇る。

一方で山中は昨年、浦和で24試合ノーゴール3アシストだったが、攻撃力は日本代表でも実証済み。18年11月20日のキリンチャレンジ杯キルギス戦で先発し、史上最速の代表デビューから2分で初ゴールを左足で決めている。

C大阪ではこれまで、丸橋をおびやかす選手がほぼ不在だったが、山中の加入で今季の出場機会が安泰ではなくなったのは確かだ。

2人とも攻撃参加した上での左足のクロス、キックの精度が武器。26日にJ3テゲバジャーロ宮崎と今季初めて練習試合を行った際も、丸橋が最初の45分を、山中がその後の45分をプレー。小菊昭雄監督(46)が2人を競わせている構図が明確になった。

丸橋は「いい形でキャンプに入れて、状態もいい形で上がってきている。新加入選手の特長も徐々に分かってきたし、(キャンプ中に練習試合は)あと2試合やるんで高め合っていきたい。アピールして今季は1点でも多く取りたいし、アシストしていけるように頑張りたい」。30日はJ2横浜FCと宮崎合宿で、2度目の練習試合(一般非公開)を行う。

今季のJ1開幕は2月19日のアウェー横浜Fマリノス戦。2人の定位置争いがどう発展していくのか。J1初優勝を狙うC大阪のカギを握りそうだ。