J2アルビレックス新潟は11日、高知キャンプを打ち上げた。チームは今後、聖籠町で15日から練習を再開し、最終調整に入る。残り10日を切ったアウェーでの仙台との20日開幕戦(ユアスタ)に向け、いよいよカウントダウンに突入。新型コロナウイルス感染者が相次いだチームはキャンプ序盤の練習内容変更を余儀なくされたが、MF島田譲(31)はチーム力アップに手応えを感じている。

キャンプ最終日はゲーム形式の練習をメインに行った。高知で新型コロナウイルス感染が拡大したチームは1月19日午後から活動を一時休止。10日間の自主隔離期間を経て、同29日午後からトレーニングを再開させた。全選手がそろった練習は2週間弱と短かったが、島田は「限られた環境、時間の中でベストな準備はできた」と振り返った。

今季は松橋新監督のもと超攻撃的な“アタッキングフットボール”を目指す。昨季からメンバーは大きく変わらず土台が構築されており、選手に戸惑いはなかった。島田は「(練習に)スムーズに取り組めた。そこに新しい選手が加わり、前に向かう姿勢やゴールを決めきる部分を強調、チャレンジできた」と手応えを口にした。

高知では対外試合を5度行う予定だったが、新型コロナウイルス感染の影響で実施した試合は9日の1戦のみに終わった。新戦力との融合、新戦術を試す場をそがれる形となったが、「個人的に不安はない。ただ公式戦を通して課題は出てくるのでチームで修正したり、議論し合うことは進めていた」と島田。リーグ開幕まで残りわずか。「短い期間でも成長できる部分はたくさんあると思う。チーム、個人として、ちょっとでもうまくなって開幕を迎えたい」と20日、アウェーでの仙台との開幕戦を見据えていた。【小林忠】