臨戦態勢は整った。J2ベガルタ仙台は17日、宮崎キャンプを打ち上げた。20日のアルビレックス新潟とのホーム開幕戦(ユアスタ)に向け、今日18日から仙台市内で最終の仕上げに入る。原崎政人監督(47)が取材に応じ、納得した表情でこう振り返った。「充実した良いキャンプだった。順調にスケジュールも進んでいき、選手も制限のかかった中でも、しっかりやり切ってくれた。ベースになる部分はだいぶできている」と手応えを示した。

巻き返しを図る。昨季は13年ぶりにJ2に降格し、苦渋を味わった。「J1復帰」が最重要課題だ。指揮官は「試合に勝つためにはどういうサッカーをするのか。主導権をつかむためにボールを握ったり、守備からでも仕掛けるところを出していく」と浮上へのカギを明かした。3年ぶりに古巣に復帰したMF梁勇基主将(40)、仙台出身でJ1鹿島で15年間プレーしたMF遠藤康(33)ら新戦力も加わった。原崎監督は「なじんでるという言い方があっているかわからないが、ものすごくチームになっている」と話し、「ひとつできたらまたひとつ。どんどん求めてしまうので、この先も良くしていかなきゃいけないのは変わらない」と高みを見据えた。

ホーム開幕戦での勝ち点「3」に強くこだわる。「ホームで戦えるのはすごく大きい。今季1戦目のホームで是が非でも勝ち点3を取りにいきたい」。いよいよ勝負のシーズンが幕を開ける。【佐藤究】