ガンバ大阪にとっては、かつての大黒柱だった磐田の元日本代表MF遠藤保仁(42)との初対決になった。

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01年から20年途中まで長きにわたって在籍。主力として05年のJ1リーグ初優勝、08年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇、09年度の天皇杯連覇、14年度の3冠など数々のタイトルをもたらした。

磐田は前半15分、遠藤のタテパスを起点にして、MF鈴木雄斗がペナルティーエリア手前のFW大森晃太郎へ横パスを送る。それを大森に右足ダイレクトで決められた。かつてG大阪に在籍した3人の崩しから失点。遠藤のパスからFW杉本健勇がゴールに迫る場面もあった。

G大阪の片野坂監督は「ヤット(遠藤)に時間を与えると、前の選手にいいボールを送られる。攻撃の起点になるので、そこは気をつけようと話していた」という。

だが、分かっていながらも、早い時間帯に失点。同監督は「バランスの問題や、ミスがあって苦しいスタートになった。なかなかトップギアに入っていなかった」と分析する。MF倉田秋も「(遠藤は)やっぱり、うまいっすね。独特の間合いでボールを持たれていた。久々の感覚を味わわされた」と振り返った。

遠藤らを中心に築いたG大阪の黄金時代は過ぎ去った。世代交代を進めながら、試行錯誤が続く。日本人エースのFW宇佐美が前節川崎F戦で右アキレス腱(けん)を断裂するアクシデントで長期離脱を余儀なくされ、GK東口も開幕から欠場が続く。この日はDF昌子がベンチ外になった。

それでも、苦しみながら終了間際に同点に追いついた。DF三浦のクロスを、途中出場のFWレアンドロ・ペレイラが頭で今季初ゴール。アウェーでつかんだ貴重な勝ち点1だ。片野坂監督は「勝利が欲しかった。もっと走らないといけない」と厳しいが、現在は1勝2分け1敗で8位。負けなかったことを前向きに捉えたい。

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