ホームの湘南ベルマーレは、ジュビロ磐田に0-0で引き分けた。これで3分5敗となり勝ち点3。

この日敗れた17位ヴィッセル神戸との勝ち点差は1に縮まったものの、最下位脱出とはならなかった。

開幕から8戦連続勝ちなしはクラブワースト記録。初勝利はまたも次節以降に持ち越されたが、今季初のリーグ戦クリーンシートを達成。課題としていた攻撃の組み立てでも改善が図られるなど変化が見えた一戦だった。

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得点のにおいを感じさせながらも、磐田のゴールを割ることはできなかった。スタジアムに集まった8257人の観客に今季初勝利を届けることができず、うなだれる湘南イレブン。「下を向く必要はない-」とサポーターから鼓舞された。MF米本拓司(31)は「『次、次』と言われました。変えられるのは自分たち。同じ方向を向いて次こそ勝ち点3を取りたい」と誓っていた。

前半には前線へのくさびやテンポの速い斜めへのパスで相手守備陣を翻弄(ほんろう)し、修正を図られた後半にもブラジル人FWウェリントンを軸にゴール前まで迫った。シュート数は前後半通じて13本磐田より3本上回った。

あと1歩が届かず0-0の引き分けに終わったが、収穫も見えた。今季初の無失点で試合を終えたことに、山口智監督は「失点がずっと続いていたので、自信につながる」。いまだ勝利はないが「最後のところが良くなれば結果が出る」。指揮官は、この一戦で大きな手応えをつかんだ様子だった。【平山連】

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