川崎フロンターレは、逆転での首位突破とはならなかった。勝利が絶対条件の中、最終節の広州(中国)戦に1-0で勝利。同時刻に行われていた同じグループIの地元クラブ・ジョホール(マレーシア)-蔚山(韓国)が引き分ければ、首位突破となったが、1-1の後半ロスタイムにジョホールが2-1と勝ち越し。これにより、川崎Fはグループを2位で終えた。

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川崎Fは、3勝2分け1敗の勝ち点11で、グループリーグを2位で終えた。勝利が絶対条件の中、最終節の広州に1-0と勝利した。

前半14分。右サイドバックで先発したMF瀬古が、中央へ、くさびのパス。FW小林がワンタッチで前へ落とすと、FW知念がターンで相手をかわし、ゴール左隅へと流し込んだ。直前にMFチャナティップが負傷交代。アクシデントが起きる中、嫌なムードを早々に払拭(ふっしょく)した。さらには、試合途中で大雨が降る悪条件の中、チーム一丸となり、最後まで虎の子の1点を死守した。

5組に分かれた東地区の1次リーグは各組1位と、2位の成績上位3チームの計8チームが通過するが、ギリギリのところで大逆転での首位突破の可能性が消滅した。この試合に勝利し、同時刻で行われていた同グループの裏カード・ジョホール-蔚山が引き分ければ、首位となっていたが、1-1の後半ロスタイムに、相手のオウンゴールでジョホールが勝ち越し。試合はそのまま終了の笛が鳴った。地元の大声援を受けたジョホールが、首位でグループ突破を決めた。

鬼木監督は、最終節を前にした前日会見で「勝たないと何も生まれない。勝つことだけに集中したい」と話していた。最低限の勝ち点3は奪った。

 

◆突破は 日本の入る東地区の5組(F、G、H、I、J組)からは、1次リーグの各組1位5チームと2位のうち成績上位の3チーム、計8チームが決勝トーナメントに進む。ただ、ヴィッセル神戸のJ組だけは、他の組より1チーム少ない3チームで戦っている。このため、2位同士の成績を比較する際は、最下位を除く1~3位までの対戦成績を採用する。