J1で首位に立つ鹿島アントラーズのMF三竿健斗(26)が、過去の教訓を生かして「最後に笑いたい」と強調した。

三竿は3日のジュビロ磐田戦に向けて1日、オンライン取材に応じた。鹿島は4月29日のセレッソ大阪戦に快勝し、2節以降では今季2度目の首位に立ったが「僕は今、そんなに今の順位は関係ないと思っている」とキッパリ。17年に、最後の2試合で勝ちきれず優勝を逃した経験を持つからこそこう強調した。

「最後の第34節が終わるときに、上にいないと何の意味もないと身をもって体験している。最後の最後に何があるか分からないのは大きな教訓として持っている。だからこそ、今の時点の順位は関係ないと言動で示して、最後、笑いたい」と言い切った。

個人としても今季はセンターバック、ボランチでプレーし、8試合連続で先発中。今季の鹿島は10試合中、無失点が5試合あり、特に守備面で安定したプレーを見せ、チームの勝利に貢献している。

昨季までは主将で背負うものも大きかったが、今季はFW鈴木、DF安西とアジアでの優勝経験を知る仲間が帰ってきたことが大きい。

「自分と同じ熱量、闘争心を持つ選手が帰ってきてくれて、やる仕事が分散できている。それでより、自分らしく、あまり考えすぎずにプレーできるようになったと思います」

直近2年と比べ、開幕からのスタートダッシュに成功しているが、一切の慢心はない。三竿はチームを引き締め、タイトルへと導く覚悟だ。