セレッソ大阪のGK清水圭介(33)が14日のアウェー名古屋グランパス戦に、約9年ぶりとなるJ1リーグの先発のピッチに立つかもしれない。

正守護神のキム・ジンヒョン(34)が、前節ジュビロ磐田戦の後半終了間際に脳振とうで負傷交代。残り約5分間に緊急出場した清水は、大分トリニータに所属した13年12月7日磐田戦以来のJ1のピッチに立ち、2-1の逃げ切り勝利に貢献した。

今度の名古屋戦は、脳振とうの影響でキム・ジンヒョンが欠場する可能性が高く、清水にとれば、9年前の磐田戦以来の先発となりそうだ。

「いつ出場機会が来てもいいように、準備はしてきた。(小菊監督から)行けと言われれば、勝利に貢献したい」

清水が過去J1でプレーしたのは、大分の13年シーズンのみで、当時は10試合に出場した。14~21年の8年間は、アビスパ福岡と京都サンガに所属し、J2のみを経験。J2では通算204試合だが、J1ではここまで11試合しか出場していない。唯一の不安は、トップリーグでの経験不足だけだろう。

それでもC大阪に移籍した今季、既にルヴァン杯で4試合にフル出場した。

「ルヴァン杯でもJ2とは雰囲気が違った。緊張なく臨めたけど、J1はまた違った緊張感があるはず。それを早く取り除き、臨めたらいい。深呼吸して、仲間とたくさん、コミュニケーションを取りたい」

小菊監督と同じ、兵庫県の強豪私立高・滝川二の出身。FW岡崎慎司(スペイン2部カルタヘナ)の2学年下で、FW金崎夢生(名古屋)とは3年間同じクラスだった。「滝川二出身の現役選手が減ってきたので、夢生らと頑張りたい」。背番号31の清水が、C大阪の緊急事態にゴールを守り抜く。