脳振とうの影響が心配されたセレッソ大阪の元韓国代表GKキム・ジンヒョン(34)が、14日の名古屋グランパスとのJ1リーグ戦(豊田ス)は、当日の状態で出場の可否が決められることになった。

オンライン取材に応じた小菊昭雄監督(46)が13日、「脳振とうの復帰プログラムに沿って今日、しっかり練習することができた。ただ、リバウンドのところは確認しながらの作業になる。出場に関しては当日のぎりぎりまで、リバウンドの有無を見極めないといけない」と説明した。

キム・ジンヒョンは6日のジュビロ磐田戦で相手と激しく接触し、左肩や頭部などをピッチに強打。途中交代し、11日に脳振とう及び左肩鎖関節脱臼の診断結果が発表されていた。

その後、日本協会が定める、脳振とうからの段階的復帰プログラムの各ステージのメニューをこなした同選手は、ルール上は競技復帰に支障はなくなった。

同監督は、同時に痛めた左肩に関しても「驚異的に回復している状況」と補足した。

キム・ジンヒョンが出場を回避した場合、GK清水圭介(33)がJ1での先発に限れば、大分トリニータに所属した13年以来、9年ぶりのピッチに立つ。先日の磐田戦も残り約5分に緊急出場しており、小菊監督は「いつも素晴らしい取り組みをしてくれて、経験も実績もある。全員で戦っていきたい」と、不安なしを強調した。