J2アルビレックス新潟は今日4日、アウェーで徳島ヴォルティスと対戦する。前節ホーム山形戦(5月29日)で先発出場し、存在感を示したFW鈴木孝司(32)は3日は最終調整に笑顔で参加。ウオーミングアップではリフティングするMF高宇洋(24)にいたずらするなどチームメートを和ませた。1日の天皇杯は初戦2回戦でJ2熊本に1-4で大敗した。リーグ戦では3連勝と好調をキープするだけに、ベテランFWがしたたかにゴールに迫り、嫌な空気を断つ。

いたずら好きで、ちゃめっ気たっぷりのベテランFWがゴールに迫る。これまでより明るい髪色にイメチェンした鈴木は「(髪色は)暑くなるので軽い感じに。昨日(2日)変えました。(16日に1歳になる)息子は『似合ってる』と言ってくれました。冗談です」と報道陣の笑いを誘うと、「ここで笑いが取れたので、明日はゴールが取れるかな」とたたみかけた。

度重なる接触プレーで右足を痛め、今季はここまで6試合の出場にとどまる。それでも2得点1アシストとピッチに立てば存在感を示す。先発出場した前節山形戦は巧みなフリーランとポストプレーで攻撃の起点となり、2点に絡む活躍を見せた。自らもシュートを3本放つなどコンディションは徐々に高まっている。松橋力蔵監督(53)が「得点を取ることにフォーカスして欲しい」と期待すれば、鈴木も「ゴールにはこだわっていく」と第16節アウェー町田戦(5月15日)から遠ざかる今季3得点目奪取に照準を合わせている。

多くの主力を温存して臨んだ1日の天皇杯・初戦2回戦はJ2熊本に今季公式戦ワーストの4失点を喫して敗退となった。だがリーグ戦はここ10試合7勝2分け1敗と好調をキープし、2位につける。対戦する15位徳島はリーグ最少の14失点と守備が堅いが「しっかりとアイコンタクトを取りながらゴールに迫りたい。髪色を変えて目立つので、いっぱいパスが集まれば」と最後まで冗談を飛ばし、敵地に向かった。【小林忠】