2連覇を狙う名古屋グランパスが、大量6得点で準々決勝(8月3、10日)進出に王手をかけた。

前回大会MVPのMF稲垣祥(30)が前半15分に先制ゴールを挙げると、後半4分にも加点し2得点。FWマテウス・カストロ(27)も2発を挙げ、DF丸山祐市(32)はCKから1得点。トドメは後半ロスタイム、MF相馬勇紀(25)がFKを決めて6点目とした。

名古屋の長谷川健太監督(56)は「ホームで先勝できたのは大きな勝利。1点を取られましたけど、その後しっかりスイッチを入れて追加点を取れたことが大きかった。ただ、180分間(2試合)のうちの90分(1試合)が終わっただけ。残り90分間をしっかり戦って次のラウンドに進んでいけるようにしないといけない」と話した。

稲垣の2得点を演出し、自らも2ゴールと大活躍のFWマテウスは「祥(稲垣)が先制点をしっかり決めてくれたことと、相手が退場してからは主導権を握ることができた。いい試合、いい内容だったことがうれしいし、望んでいた勝利。強い京都を相手に勝てたことは大きな自信になる」と満足そうだった。

クラブ史上初めて1次リーグを突破した京都サンガは、前半43分にMF川崎がルーズボールを取りに行く際に不運な形で2枚目の警告を受けて退場。前半こそ0-1で折り返したが、後半に数的不利のため守備が崩壊した。

エースFWピーター・ウタカ(38)を後半33分に投入したが、失った流れを取り戻すことはできなかった。

攻めても後半13分にFW山崎凌吾(29)が決めた1点だけに終わった。

京都は痛すぎる5点のビハインドを抱え、11日の第2戦(ホーム)に臨む。