履正社が、逆転で大阪の頂点に立った。

前半32分に関大北陽のMF栗野優吾(3年)が左サイドから仕掛け、中央へクロスを上げる。DFのクリアミスを、ゴール前にいたMF田中悠矢(2年=京都サンガU-15)が左足で押し込んで先制した。

関大北陽がリードしたまま試合は終盤へ。

後半25分、履正社は背番号10を付けるMF名願斗哉(3年=G大阪ジュニアユース)のゴールで同点に追いつく。勢いに乗った履正社は、その2分後にもFW河野朔也(2年=アイリス住吉)のミドルシュートで逆転した。途中出場の2人がゴールを挙げた履正社が、春の大会では初優勝となった。

大阪194校の頂点に立った履正社の平野直樹監督(56)は「大阪の激戦区でチャンピオンになるのは簡単ではないので、うれしいです。大会を通して粘り強く戦うことができて、子どもたちの成長を見ることができた」と満足そう。FW古田和之介主将(3年=G大阪ジュニアユース)は「日本一になるという目標を掲げている。インターハイも全力で戦いたいです」と語った。

全国高校総体(インターハイ、7月開幕)には大阪から履正社と関大北陽の2校が出場する。