Jリーグは20日、日本野球機構(NPB)との新型コロナ対策連絡会議を行い、Jリーグの野々村芳和チェアマン(50)が、11日のルヴァン杯・鹿島-福岡戦(カシマ)戦などで行った声出し応援の実証実験について言及した。

当日スタジアムに足を運んだ野々村チェアマンは「僕だけでなく、鹿島の関係者、サポーターも含め、2年半ぶりに生のチャントの音、声を聞けて感動した人は多かったと思う」と振り返った。

当日はマスク着用率やCO2濃度をこまやかに検証しながら行った。声出しエリアのマスク着用率は99・7%。声出しエリア外から一緒に歌うなどの問題は起きなかったという。

「しっかりとサポーターの皆さんに協力してもらえた。声を出したいとは、当然多くの方が思っている。引き続き、いろんな先生方、産総研、サポーター、クラブ、Jリーグで協力して、少しずつ前に進めるようにやっていきたい」

またスタジアムの来場者にアンケートを実施。声出し応援をすることで楽しさが増したという回答が96%、声出しエリア外の観客でも、声援はあったほうがいいという回答は91%だった。反対に、選手の声や音が聞けなくなって寂しいというような声もあったという。