北海道コンサドーレ札幌MF高嶺朋樹(24)が7月2日京都サンガF.C.戦(サンガS)で6試合ぶりに復帰する可能性が高まった。30日、札幌・宮の沢での練習に参加し「久々の試合。楽しみです」と心待ちにした。

5月14日の鹿島アントラーズ戦(1●4)で右太もも裏の肉離れのケガを負った。プロ3年目で初めての長期離脱となった。昨季は全38試合に出場し、今季も開幕から鹿島戦で負傷交代するまで全試合先発出場。チームの中心を担ってきた。だがその分、心身の疲労もあった。「疲れてしまったとか、そういうことを言ってしまうのが良くなかった。後付けだけど、ケガした要因はそういうところじゃないかな」と考える。自身を見つめ直し、無意識にあった気の緩みを反省。油断はもう、絶対にするつもりはない。

リハビリ期間中の約1カ月半でフィジカルを強化した。体重は2キロアップ。体脂肪は減り、筋肉量が増えた。26日の前節ガンバ大阪戦(1○0)前に全体練習合流を果たし、試合復帰間近までこぎつけたが、ペトロビッチ監督(64)が「まだゲーム形式の練習が足りていない」と、慎重に判断。高嶺は「自分は行けるって言ったけど、ダメと言われた」と残念がった。だが、練習を1週間分重ねたおかげで「先週よりいいコンディションでできている」。準備は万全だ。

京都とは前回ホームでの対戦で1-0で勝利。決勝点を挙げたのが高嶺だった。「得点できたし、それ以外のパフォーマンスでもいいものを出せた。そのイメージのまま、次の試合も結果を出せるようにしたい」と復帰戦ゴールも狙う。チームにとって今季初の連勝へ、「ここから先、下(の順位)も近いけど、上も近い。勝っていけばすぐ上にいける。上を意識して戦っていきたい」。上位浮上を目指し、勝ち点を重ねていくつもりだ。