セレッソ大阪が逆転劇で昨季王者を破り、リーグ3戦ぶりの勝ち点3をホームのサポーターへ届けた。

前回4月2日のアウェーでも4-1で快勝。シーズン2回の対戦を全て制する“シーズンダブル”を達成した。

GKキム・ジンヒョンの好セーブがあったが、前半36分に先制を許した。だが後半14分、MF鈴木のFKをDF舩木のヘディングで同点に追いつく。同ロスタイム、またも鈴木のFKを今度はFWパトリッキが頭でゴールを揺らし、逆転勝利となった。J1初ゴールとなったブラジル人FWは「逆転ゴールは自分たちにふさわしい試合だと思う。本当にうれしい」と話した。

同点弾の舩木は、前節清水エスパルス戦でも途中出場から、J1初得点となる同点ゴールで執念ドローに貢献。今季J1初スタメンをもぎ取り、結果を残した。

「先発で出してもらえたので、どうしても結果を残したい思いはあった。チャンスでゴールを決めることができて良かった」

小菊昭雄監督(46)は「前半の30分まで非常に厳しい我慢の時間が続いた。必ず逆転してくれると信じていた。チームの総力戦で(昨季の)王者から勝ち取った勝ち点を、非常にうれしく思う」と語った。

前節清水戦では主将のMF清武が相手との交錯で左足首を負傷し、全治6週間の診断を受けた。

1日のオンライン取材で小菊昭雄監督(46)は「誰が出ても全員が同じサッカーができる準備をしてきた。ピンチをチャンスに変えて、高いパフォーマンスで勝利したい」と話していた。

司令塔不在の痛手も、宣言通りの全員サッカーで5位へ浮上した。8月3日、10日には、またも川崎Fとルヴァン杯準々決勝での2連戦を控える中、重要な一戦をものにした。【波部俊之介】