新潟医療福祉大は11日、サッカー部のMFオナイウ情滋(4年)が、J2ベガルタ仙台へ来季加入することが内定したと発表した。

オナイウは50メートル走5秒台のスピードを生かした突破からのクロスが持ち味。6月の天皇杯2回戦、J1鹿島アントラーズ戦では右クロスでアシストを決めるなど実力を示した。複数のJクラブからオファーの中、今春に練習参加した仙台に決めた。「雰囲気が良く、練習もハイレベル。プロ1年目から活躍したい」。

大学では1年からトップチーム入りし、昨年は北信越大学リーグ1部で歴代最多22アシストを記録。課題としていたキックの質も向上し「今ではストロングな部分」と言う。全日本大学選抜で出場した6月の大学日韓定期戦では右CKから得点機を演出した。

進路決定にはフランスリーグ1部トゥールーズでプレーする兄オナイウ阿道(26)の意見も参考にした。「兄のように地道に努力し、世界から注目される選手になりたい」。いつか日本代表でともにプレーし、自分のクロスから兄がゴールを決める-。その夢実現へ、仙台で技を磨く。【小林忠】

◆オナイウ情滋(じょうじ)2000年(平12)11月11日生まれ、埼玉県出身。FCコルージャを経て、正智深谷高(埼玉)に進学し、1年時に全国選手権に出場。19年に新潟医療福祉大に入学。同年9月、U-19全日本大学選抜としてアジア大学トーナメントに出場し、優勝に貢献。22年はデンソー杯北信越選抜、全日本大学選抜に選出される。168センチ、66キロ。利き足は右。