セレッソ大阪は10日までに、試合の舞台裏を紹介するクラブの公式YouTube番組「BACKSTAGE PASS」で、6日のJ1リーグ第24節ヴィッセル神戸戦(ヨドコウ)の模様を公開した。

新型コロナの陽性判定で療養中だった小菊昭雄監督(47)が、リモートで選手に声をかけている異例で、貴重な場面も紹介されている。

試合前、指揮官が「いつも通り一生懸命を楽しむ。18人全員で戦う。勝って、3位以内に殴り込みに行くぞ。OK? さあ、全員で戦うぞ!」(※この場面は音声のみの紹介)と呼びかけると、選手の士気が一気に上がった。

試合は前半から神戸を圧倒し、今季ベスト試合に相当する3-0の圧勝。指揮官の言葉通り、順位は4位から3位に浮上した。奇跡の逆転優勝も夢ではない位置につけた。

さらに異例だったのは、勝利を手にした選手を試合後、祝福する小菊監督のモニター映像がそのまま紹介されたこと。

Tシャツ姿の指揮官は「みんな、そろってるかな? まずは最高のゲーム、ありがとう。(3点目を決めた加藤)陸次樹、バースデーゴールおめでとう」と祝福。

さらに「俺は(療養先の)テレビで見たからこそ、見えたものが2つあった。まず1つは、みんなめちゃくちゃ強い」と言い、控室は盛り上がる。

さらに「もう1つは、やっぱり…」と言い始めた瞬間、選手らは小声で「来るぞ、来るぞ」と笑い始め、小菊監督が「みんな、最高~」と、両手でガッツポーズする姿が映し出された。

このフレーズは小菊監督が最近、勝利後の控室で選手に投げかけ、好調C大阪の代名詞のような言葉になっている。

この試合の時点で小菊監督の療養は4日目。顔色もよさそうに見え、順調に回復している印象だった。

J1リーグで3位、天皇杯でベスト8に進んでいるC大阪は10日、ルヴァン杯準々決勝第2戦の川崎フロンターレ戦でベスト4進出を懸けて臨む。

この大一番も小菊監督は指揮を執らず、高橋大輔コーチ(38)が3試合連続で代行を務める予定だ。

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