前回王者の名古屋グランパスが準々決勝で浦和レッズに敗れ、姿を消した。前半に先制を許してから流れを引き戻せず、準々決勝で悔しい敗退となった。

長谷川健太監督(56)は「前半悪くはなかったが、決定機を多く作れなかった」と振り返った。

試合後の会見では「後半、点がほしい状態で点が取れなかった。最近は複数得点とれていたが、もう一段上に行くにはこういったところで点を取れたら良いのでは」と厳しい質問が飛ぶ場面も。これには「おっしゃるとおり大事だとは思いますが、簡単ではない」と苦笑い。「前回のリーグ戦で浦和も研究してきた。点を取りたい展開でパワーアップしなければ」と残るリーグ戦に向けての課題を口にした。

この日は埼スタに2万3435人が来場し、初の声出し実証実験試合が行われた。「チャントを聞いていいなと思った。日常が早く戻ってきてくれれば」と話した一方で「久々の声出し応援で緊張したといっている選手もいた。声が通らない難しさはあった」と苦悩も明かした。