アビスパ福岡は、首位横浜F・マリノスに敗れて3連敗。リーグ終盤の泥沼8戦未勝利で、J2との入れ替え戦に回る16位(勝ち点28)に陥落した。

J2自動降格圏17位ヴィッセル神戸とは勝ち点3差に縮まり、最下位のジュビロ磐田とは勝ち点5差。両チームとも残り試合は、福岡より2試合多く、福岡は自動降格圏転落の恐れが高まった。

攻守に圧倒されての完敗だった。守備重視の5バックで応戦したが、長谷部茂利監督(51)が「やられないようにイメージしたが、イメージ通りにいかなかった」といい、この日も課題の守備が早々に崩壊した。

前半14分、流動的な波状攻撃を武器にリーグ最多得点を誇る相手に、7試合連続の先制点を許した。今後へ「勝ち点を取れるようにするには、得点を取ることが大事」と指揮官。だが、リーグワーストの得点力では不安が募る。

そんな尻に火がついた危機的状況で、残り5戦。「勝ち点を取れるのがいい監督」の信条を持つ長谷部監督の采配が試される。