タイ代表コンビがJリーグでの初対戦を心待ちにしている。川崎フロンターレMFチャナティップ(28)と北海道コンサドーレ札幌MFスパチョーク(24)が10月1日に行われる札幌対川崎F(札幌厚別公園競技場)に向けてオンラインで対談した。

チャナティップにとっては昨季まで5シーズン所属した古巣戦となる。「札幌は僕の原点。ファミリーに会えることを楽しみにしている」と元チームメートやサポーターとの再会を待ち望んだ。スパチョークは「激しい試合になると思っているけど楽しみ。ユニホーム交換がしたい」と熱望した。

スパチョークにとってチャナティップはあこがれの存在だ。18年にJリーグベストイレブンにも輝いた姿を見て、背中を追って来日した。「タイのレジェンド」と尊敬する。その言葉に先輩は「ウレシイネ」と笑顔。後輩へ「出場時間が少ない中でもちゃんと結果を出せる選手。スパチョークは本当にいい選手。彼は自信もあり、いいものを持っている。自分らしいサッカーをやって欲しい。札幌はいい選手をとった。これからも応援している」と期待を寄せた。

優勝争い中の川崎Fの一員として、チャナティップは主力定着に苦戦しているが「川崎Fの目標はチャンピオン。チーム内の競争率は高く、日々自分を高めていかないとスタメンに入れない。毎日挑戦だが、楽しく感じている」と受け止め、奪取を誓う。加入3カ月のスパチョークも6試合出場もまだ先発はなく「これからもっともっと長くプレーしたい」と成長を期した。

現在、ともに母国で開催される国際大会キングス杯に向けたタイ代表に招集されており、22日にマレーシア戦に臨む。味方同士としての活動後、今度はすぐに対戦相手として再会することになる。