普通では終わらせない。J2横浜FCのFW小川航基(25)が27日、横浜市内で練習後に取材に応じ、自身初の得点王へ向けて「インパクトを残す数字を取りたいと思っている」と言葉に力を込めた。

現在リーグ単独トップの21得点。2位の岡山FWチアゴ・アウベスに5点差と独走状態。残り4試合。「この時点でこの得点数となると、もっと欲は出てくる。インパクトの問題。このままの得点で終わったら、いつも通りの得点となってしまう。満足はしていない」。現在2位のチームをJ1昇格させるためにも、ゴールへ向かい続ける。

並で終われない。昨季のJ2得点王は、磐田に在籍していたFWルキアン(現J1福岡)で22得点。昨季同じ磐田だった小川は、わずか1得点に終わった。今季、完全移籍で身を移した横浜FCで頂が見えてきた。「取れるだけ取りたい。25点とか、もっと言えば、27点とか。難しいかもしれないけど、27点とかになると『おお、すげーな』となると思う。普通に22点だと、いつも通りの得点となる」と上を見続ける。

半端じゃない映像を見たから。24日のリーグ戦の第38節・アウェー長崎戦。GKブローダーセンが、相手と頭同士を接触。試合中に救急車で搬送された。その後、脳振とうと診断され、現在は回復状態にあるが、小川は「奮い立たせるものというか、自分はまだ甘い世界でやっているんだなと、そういう気持ちになった」とかみしめた。

東京五輪世代のエースと言われながら、本大会はメンバー漏れ。反対に東京五輪で活躍した同学年の三笘、後輩の久保、堂安らは海外クラブで、A代表でも爪痕を残す。小川がJ2で奮闘する中、ライバルたちは、日本代表の一員として、W杯に向けて、欧州遠征・ドイツの地でアピールに努めた。その場所に返り咲くため、小川航基は普通では終われない。【栗田尚樹】