ベガルタ仙台が首位アルビレックス新潟に0-3で完敗。新潟に6年ぶりのJ1昇格を許す、悔しい1敗を喫した。後半19分に先制点を献上。同32分とロスタイムに追加点を許した。リーグ2位65得点の攻撃陣はシュート5本を放ったが、3試合連続無得点とこの日も沈黙。これで徳島に勝ち点「59」で並ばれ、得失点差でJ1参入プレーオフ(PO)圏外の暫定7位に転落した。

0-2の後半ロスタイムにカウンターで失点し、J1昇格に歓喜するスタジアムの中で仙台イレブンはがっくりと肩を落とした。被シュート21本と試合の主導権を終始握られた伊藤彰監督(50)は「新潟はボールを握るのがうまく、最終的にこじ開けられた」。1点目はスローインから短いパスをつながれて失点。「我々のボールなのか、相手のボールなのか、選手たちの足が止まってしまった。隙を突かれてしまった」と悔やんだ。

3~6位が進出できるPOに向けては16日ホーム熊本戦、シーズン最終となる23日秋田戦での連勝がほしい。MF中島元彦(23)は「この短期間でひとりひとりが成長しないと、どん底の状況。練習から意識を変えていきたい」と語り、背水の陣となった伊藤監督は「目の前の相手に立ち向かっていくだけ。もう1回、選手たちと気持ちを新たに目の前の試合を戦い抜きたい」と自らを励ますように言った。シーズンも大詰め。「1年でのJ1復帰」に望みをつなげるためにも、勝ち点「3」を積み上げる。