全国高校サッカー選手権県大会決勝トーナメント(T)が30日に開幕する。1次Tを勝ち抜いた8校と、U-18プレミア・プリンスリーグ東海の7校、今夏の全国総体代表の磐田東を加えた計16校で頂点を争う。一昨年準優勝の東海大静岡翔洋は連覇を狙う静岡学園と対戦。ケガから復帰したFW関野碧海(あお、3年)が攻撃を引っ張る。

頼れるエースが戻ってきた。右もも打撲で約2週間離脱していたが、22日の1次T焼津中央戦で先発出場。復帰戦で1得点を挙げ、チームの決勝T進出に貢献した。「痛みは完全になくなって調子もいい」。今季は所属する県Bリーグで15戦17得点。得点ランクトップの活躍を見せている。持ち味は屈強な体格を生かしたパワフルなプレー。背後への抜け出しも武器の1つで「対人プレーでは絶対に負けたくない」と自信を見せる。

一昨年は決勝で藤枝明誠に敗れ、全国出場を逃した。スタンドで応援していた関野は「あの舞台に戻って次は全国に行きたい」。対する静岡学園は連覇を狙う難敵。「僕らは格下。粘り強く戦ってジャイアントキリングを起こしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】

◆関野碧海(せきの・あお)2004年(平16)8月25日、東京都生まれ。小1からウイングス(東京)でサッカーを始め、中学時代は五日市ジュニアユース(東京)でプレー。家族は両親、兄。178センチ、68キロ。右利き。