北海道コンサドーレ札幌FW興梠慎三(36)が勝利へのこだわりを見せた。28日、札幌・宮の沢で29日アウェー・サンフレッチェ広島戦(Eスタ)に向けて前日練習を行った。引き分け以上で無条件で7年連続のJ1残留が確定する。負けても条件次第で決まるが「自分たちで勝って決めることが大切。引き分け狙いでいくつもりはない。勝ちにいきたい」と3試合ぶり勝ち点3だけを見据えた。

前節12日浦和レッズ戦(1△1)は期限付き移籍による契約上、出場できずスタンドから観戦した。3週間ぶりの出場となる。「ちょっと試合から離れて100%じゃないかもしれないけど、自分のやれるところを」。期待を背負うのは、J1歴代2位で現役最多となる通算162を誇る得点。「自分がゴールして勝利に貢献できればいい。チームのために一生懸命やるだけ」と受け止める。

チームにとっては敵地広島戦は通算5分け8敗(リーグ戦3分け8敗)で鬼門だが、興梠にとっては鹿島、浦和時代から計6得点を挙げている会場。「決められれば」と、勝利に導くゴールを狙う。

相手は直近2週間で天皇杯とルヴァン杯の決勝2試合を戦い、ルヴァン杯では優勝を果たした。「タイトルを1つ取って勢いに乗っている」と警戒し、気を引き締める。残留確定を2試合持ち越しており、今季は残りは2試合。ペトロビッチ監督(65)も「全員が高い集中力で臨まなければならない」と求めていた。【保坂果那】