高円宮杯U-18サッカープレミアリーグ2022プレーオフが9日に広島で開幕。プリンスリーグ北信越を制した帝京長岡は勝てば初昇格が決まる今日11日のDブロック2回戦(決勝)で尚志(東北1位・福島)と対戦する。

これまでプレーオフは4度涙をのんだ。帝京長岡は新たな扉を開けるためにも、大黒柱のDF桑原航太主将(3年)が声で、プレーでチームを鼓舞し悲願達成に導く。

“ピッチ上の監督”桑原の眼中には「勝利」の2文字しかない。プレミアリーグ初昇格を懸けた重要な一戦の相手は全国選手権にも出場する尚志に決まった。「自分たちのサッカーをやり切ろうと強度の高い練習ができている。『もっとやっておけば良かった』で終わらないように全部、出し切る。最後は気持ち」と高校生活最後の公式戦に向けて必勝を誓った。

対人の強さと、鋭い読みを武器にMF広井蘭人(3年)とともに1年時からレギュラーとして活躍。センターバックを主戦場としながらも、守備的な位置であればどこでも高水準のプレーを発揮する。攻撃スキルも高く、前にスペースがあれば積極的にドリブルで運び、パス主体のチームにリズムを作り出す。卒業後は50人以上のプロを輩出する関大への進学を決めた。「ここでやったサッカーを強みに大学で活躍したい」。

帝京長岡はこれまで4度、プレミアリーグ参入の「壁」に阻まれている。昨年、勝てば昇格決定の桐生第一(群馬)戦。前半を3-1で折り返しながら、後半に3失点し、大逆転負けを喫した。悔しさを知る桑原は「選手権だったりとは違う独特な雰囲気があるが、帝京長岡はプレミア(リーグ)にいなければならないチーム。絶対に勝つ」と力を込める。

5大会連続出場を狙った全国選手権は県大会準決勝で敗れた。残されたミッションは帝京長岡をU-18世代最高峰のリーグに導くことに絞られた。「選手権を逃した世代ではなく昇格させた世代になりたい」。悲願達成へ桑原が最後方からチームを鼓舞する。【小林忠】

◆桑原航太(くわばら・こうた)2004年(平16)7月28日生まれ、東京都出身。東京ヴェルディJrユース-帝京長岡。帝京長岡1年秋にポジションをつかむと、その冬の全国選手権で同校の2年連続全国4強進出に貢献。21年全国選手権、22年全国総体に出場。171センチ、60キロ。卒業後は関大(社会学部)に進学する。

◆プレミアリーグプレーオフ 本年度はプレミアリーグ東西各10位チームと、プリンスリーグ9地域の成績上位の計16チーム(北海道2、東北1、関東2、北信越3、東海1、関西2、中国2、四国1、九州2)が出場。18チームを6ブロックに分け、勝ち抜き戦を行い、各ブロック1チーム計6チームの勝者を決定し、6チームには次年度のプレミアリーグ参入の権利が与えられる。