尚志(福島)はPK戦で涙をのんだ。エースFW染野唯月(21=現J1鹿島)を擁し4強入りした18年度以来、4大会ぶりの3回戦進出を目指すも惜敗。試合を通して主導権を握ったが、決定機を生かせずに0-0のままPK戦へ。国見のキッカーが全員成功したのに対し、尚志は2人が失敗。結果としてチャンスを仕留められなかったことが勝敗に大きく響いた。

得点源のFW鈴木虎太郎(3年)がチームの全シュートとなる4本を放つも、ゴールネットを揺らせなかった。「決められるチャンスがあったのに決めきれず、自分が決めていれば勝てた試合。そういうところの甘さが出てしまった」と涙を流した。

この試合のスタメンは11人中5人が2年生で、悪い方向に若さが出た試合になった。個人技にこだわって連係を欠き、判定を巡り、必要以上に審判に抗議する場面も目立った。仲村浩二監督(50)は「チームとして若い子たちが多かったのもあるが、感情が全くコントロールできず、自分のやりたいことをやり始めてしまい、チームプレーが全く成り立たなかった」と敗因を分析した。

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