コンサドーレ札幌は8日、札幌ドームでキックオフイベントを行い23年シーズンに向け始動した。イベントに先駆けて行われた新加入会見では、5選手が勢ぞろい。J1ヴィッセル神戸から完全移籍した元日本代表のMF小林祐希(30)は背番号99に決まり、個人では再び日本代表入り、チームではタイトル奪取を目標に掲げた。就任6季目となるミハイロ・ペトロビッチ監督(65)のもと、新天地での活躍を誓った。

30歳、元日本代表の小林は目をギラつかせながら会見場に現れた。高い壁であることは自覚している。「あんま言いたくないんだけど」と切り出し、隠すことなく思いを口にした。「もう1回、日本代表に行けるように頑張りたいなというのが1つ。それをやるにはチームで(優勝という)タイトルもとらなきゃいけないし、個人的な数字もつけていかなきゃいけない。活躍できるように頑張りたい」。まだ勝ち取ったことのないJ1優勝も、目標にある。

神戸から完全移籍で札幌にやって来た。J1通算45試合で8得点を挙げている。16年から日本代表入りし8試合で1得点。欧州や韓国のクラブも渡り歩いてきた。「ミシャ(ペトロビッチ監督)のサッカーという確立されたものがあると思う。自分も勉強しながら成長できたら。左足でゴールに向かっていくプレーをみていただけたらと」と、早速アピールした。

目標とするMF小野伸二(43)と同じピッチでプレーする時を心待ちにする。「自分が小さい時からずっと憧れていた選手。見に来た人が、これがプロだなというプレーを見せるのが本物のプロだと思う。一緒に練習できる日々が続くと思うと、すごくワクワクする」と、胸を高鳴らせる。

2月中旬の開幕へ向けて、10日から沖縄でキャンプに入る。「少しでも早くチームに貢献できるように。みんなでしっかりいいチームをつくって、タイトルを取れるように頑張りたい」と気合をみなぎらせた。【山崎純一】