J1アルビレックス新潟は10日、約4週間に及んだ高知での1次キャンプを打ち上げた。

この日の練習は冒頭の30分以外は非公開となった。就任2年目の松橋力蔵監督(54)は、限られた時間を一瞬たりとも無駄にしなかった選手たちの「向上心」を高評価。6年ぶりにJ1のステージに挑むチームは14日から福島で2次キャンプを行い、18日のC大阪との開幕戦(ヨドコウ)に向かう。

   ◇   ◇   ◇

大粒の雨がピッチをたたきつけるように降り続いた高知キャンプ最終日。選手、スタッフは白い息を吐きながら、寒さを感じさせないほど熱く、ポジティブな雰囲気でボールを追った。1月17日から始まったキャンプを松橋監督は「選手の内側からみなぎるやる気が見えた」と振り返り、「こっち側が『う~ん』と腕を組むような選手は1人もいなかった」と笑顔を見せた。

就任2年で新潟にポゼッションスタイルを植え付けたアルベル前監督(54=現東京)から昨季、バトンを受けた。松橋監督は「J1基準」をモットーに、選手たちの能力と向上心を最大限に引き出して超攻撃的なチームを作り上げ、J2を制した。今キャンプでは新潟スタイルをさらに強固なものにするため、技術や判断の質、アイデアなどのレベルアップを選手たちに求めた。「日常、習慣を変えることは切りがないが、昨季よりさらに(いい方向に)変わって来ている」と、向上心高く日々の練習に取り組む選手たちをたたえた。

今季新加入のDF新井、FW太田は初日から猛アピール。「うちにお客さんはいない。素晴らしいパフォーマンスをみんなと一体感を持ってやってくれた」。8日に合流したブラジル人選手2人に対しても「若さ故の柔軟性があり、すんなり溶け込んだ。生活面になじめば能力が発揮できる。そこをしっかり取り組んで欲しい」と期待を込めた。

6年ぶりにJ1舞台に挑む。C大阪との開幕初戦まで10日を切った。チームはオフを挟み、14~17日まで福島で2次キャンプを行う。指揮官は「日々の積み重ね。気負わずに準備していきたい」と普段通り、攻守でブラッシュアップを図ることを強調した。【小林忠】

◆チーム最年長のセンターバック千葉和彦(37)は、雨降る中でも顔の周りをがっちりカバーする防寒対策で最終日の練習に参加した。「雨だったがいい練習ができた」と充実感を漂わせた。今季も立ち位置と読みの良さで守備を支え、鋭い縦パスで攻撃の起点となる。これまで以上にレベルが上がるステージでの戦いに向け、「ミリ単位で勝負が決まる場面があるだろうし、昨季のようにボール保持できない時間もあるかもしれないが、積み上げてきたサッカーをJ1で示したい」と、迫る開幕へ向けて力を込めた。