浦和レッズ3年目のDFアレクサンダー・ショルツ(30)が13日、今季開幕戦となる18日のFC東京戦(味スタ)に向けて並々ならぬ覚悟を示した。

「開幕戦は決勝戦のようなもの。メンタルが非常にゲームを左右する」。

雨の中行われたトレーニングを終え、力強く5日後を見据えた。

もう昨年のような思いはしたくない。昨季は開幕の京都サンガ戦で敗れ、4戦勝ちなし。シーズン中には10試合連続で白星をつかめない時期もあり苦しんだ。だからこそ、開幕ダッシュの重要性を痛感する。「FC東京戦に勝つことによって、昨年の失敗との差を見せられると思う」。新指揮官のスコルジャ監督のもと、何が何でも勝利をつかみたい。

ショルツ自身も新たな役割で挑むシーズンとなる。この日、新たにキャプテン決まったDF酒井を支える副キャプテンとして、MF岩尾、FW興梠とともに就任することが発表された。酒井のスタイルを尊重しながらも、自らの経験をもとにチームを引っ張る。

「日本と欧州のキャプテンシーは異なる。欧州では声を出したり、叫んだり、日本じゃ考えられないくらいのきつい言葉も言う。ダイレクトなことを植え付けたいと思う」

U-21デンマーク代表での副主将や、ベルギー1部リエージュでの主将経験もある頼れるDF。欧州イズムを注入しながら、チームをまとめる。