アルビレックス新潟は今日26日、アウェーのEスタでサンフレッチェ広島と対戦する。開幕のセレッソ大阪戦(18日、2-2)でJ1通算350試合出場を達成したDF千葉和彦(37)にとっては、12~18年に在籍した「古巣」との対戦。的確な位置取りとカバリングで最終ラインを支え、攻撃では鋭い縦パスでスイッチを入れるチーム最年長が、ベテランの味と技でJ1復帰初勝利をたぐり寄せる。

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経験豊富な千葉が最終ラインから新潟の攻撃サッカーを操る。チームは試合前日の25日、クラブハウスのある聖籠町で軽めの調整を行い、広島戦に備えた。パサーとして攻撃の起点にもなるセンターバックは「強度高く90分を通して戦ってくる相手だが(3バックの)背後にできるスペースを突いていきたい」と昨季リーグ3位の相手に真っ向勝負を挑むつもりだ。

J1通算350試合出場の節目となった18日の開幕C大阪戦。1-2の後半35分に右CKからクラブJ1最年長ゴールを決め、引き分けに持ち込んだ。ビルドアップでは細かいキックフェイントやボディーフェイントを駆使しながら相手守備の編み目を緩くし、そこに鋭い縦パスを送る。「自分たちでどうボールを動かすか。1つ1つの質にこだわっていきたい」。

7年間在籍した広島では3度のリーグ優勝に貢献し、ACL(13、14、16年)やクラブW杯(12、15年)出場も経験。「思い出が詰まっているスタジアムだし、よくしてくださった方が多い、思い入れのあるクラブの1つ」と凱旋(がいせん)出場も、モチベーションとなる。

新潟と同様にドロー発進となった広島はホーム2連戦目。16年に新潟でプレーした左利きのMF野津田岳人(28)らタレントがそろい、セットプレーにも注意が必要だ。「ファウルを与えないようにすることは難しいがチーム全体で守っていけるようにしたい」と警戒した上で、「1つ勝てればチームとして歯車がかみ合う。内容より結果。泥臭く勝つ」とJ1復帰初勝利を誓った。【小林忠】

◆国立開催 Jリーグは25日、試合会場が未定となっていた8月5日のJ1リーグ第22節、名古屋グランパス-新潟の開催スタジアムが東京・国立競技場に決まったと発表した。午後7時キックオフ。名古屋のホームゲームでチケット販売概要などは決定次第発表される。