今季から奈良県で初のJリーグ参入を果たした奈良クラブが、待望のJ3開幕戦を迎えた。

就任3年目のスペイン人、フリアン・マリン・バサロ監督はこの日の松本山雅FC戦で指揮を執り、33歳8カ月20日でJリーグ史上最年少監督の誕生となった。

これまでの記録は、19年にJ3のYS横浜を指揮したシュタルフ悠紀リヒャルト当時監督の34歳7カ月6日だった。

母国で15歳から指導者になったというフリアン監督は、奈良をJFL時代から率い、2年目の昨年は優勝で初のJリーグ昇格へと導いた。

今季始動時には「まずはJ3残留」という堅実な目標を立て「積極的に攻撃を仕掛ける、奈良クラブのサッカーを確立させたい」とコメントしていた。

◆奈良クラブ 奈良市を中心に県全体をホームタウンとするJクラブ。91年に「都南クラブ」として創設され、97年に奈良県リーグ1部に昇格、08年「奈良クラブ」に改名。14年にJリーグ準加盟クラブに承認され、14年に関西リーグ1部などで優勝し、15年からJFLに参戦。