今季からアスルクラロ沼津の指揮を執る中山雅史監督(55)は初陣を勝利で飾れなかった。

アウェーでカマタマーレ讃岐に0-1で完封負け。前後半で作った決定機を決めきれず、終盤に隙を突かれた。後半45分、自陣左サイドを崩されて決勝点を献上。中山監督は「自分にとっても大事なウエートを占めている試合」と意気込んで臨んだ初戦で敗れ、うつむき加減でピッチを後にした。

勝てなかったが、アグレッシブさを武器にする「ゴン沼津」の片りんを見せた。最大の見せ場は前半40分。右サイドを崩すと、FW和田育(22)が右足シュート。こぼれ球に複数人の選手が反応し、エリア内から5本連続シュートを浴びせた。後半もカウンターから決定機を作るなど、上々の試合内容だった。「情熱は持ち続けている」と話す熱血漢のもとで仕切り直し、富山とのホーム開幕戦(12日)で今季初勝利を目指す。