ロアッソ熊本ジュニアが、初の全国大会への切符を手にした。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手たちは笑みを浮かべて抱き合った。北沢航季監督(31)は「前から埋めてくる相手の戦術に合わせて、それぞれがチームの勝利のために役割を全うしてくれた。『勝ちたい』という貪欲な気持ちも結果につながった」と、選手たちをたたえた。

BUDDY.FCとの決勝では、チームコンセプトの「上手く・賢く・タフに」を体現した。序盤から短いパスを細かく回し、状況に応じてサイドを使うなど幅広い攻撃を展開。その中でも50メートル走6秒9の俊足、馬場が大暴れで、前半8分の得点を皮切りに計4得点を挙げた。ゴール前では複数に囲まれながらも、得点する決定力が光った。絶対的エースは「自分の持ち味を出せて良かった」と胸を張った。後半は何度もピンチが訪れたが、「力を出し切れー」「気持ちで負けるな !! 」などと声をかけ合い相手に圧力をかけ続けた。

 悲願の九州王者となったが、まだ「通過点」に過ぎない。西山豪将主将(5年)は「このチームはやる時にやる。九州の力を全国で示せるように、次は全国優勝して笑顔で終わりたい」と、1カ月後に迫る初の大舞台を見据えた。

 

■大会成績は以下の通り

【1回戦】 

サガン鳥栖3―0スネイルSC(長崎2位)

セントラルFC宮崎(宮崎1位)0―0(PK4―3)玖珠サッカースポーツ少年団(大分2位)

アビスパ福岡(福岡2位)3―1鹿児島ユナイテッドFC

ロアッソ熊本ジュニア5―0Wウイング沖縄JFC(沖縄2位)

BUDDY.FC2―0唐津FC(佐賀2位)

ソレッソ鹿児島(鹿児島2位)5―0大分トリニータ(大分1位)

V・ファーレン長崎3―0レタドール熊本SC(熊本2位)

太陽SC宮崎南(宮崎2位)2―1FC西崎(沖縄1位)

【準々決勝】 

サガン鳥栖2―1セントラルFC宮崎

ロアッソ熊本ジュニア3―1アビスパ福岡

BUDDY.FC5―1ソレッソ鹿児島

V・ファーレン長崎1―1(PK3―1)太陽SC宮崎南

【準決勝】 

ロアッソ熊本ジュニア5-0サガン鳥栖(佐賀1位)

BUDDY.FC2-1V・ファーレン長崎(長崎1位)

【決勝】 

ロアッソ熊本ジュニア4-1BUDDY.FC

 

【特別協賛・JA全農からの副賞】

県産紅甘夏、あきほなみパックごはん、ジューシーたんかんミックス(鹿児島経済連)

県産あまおう苺グミ、めし丸元気つくしパックごはん、イエローミックス(JA全農ふくれん)

さがびより、ジュース「みかんのきもち」、SAGA VegeSoup(野菜スープ)(佐賀県農協)

デコポン、びわゼリー、ストレートみかんジュース(JA全農ながさき)

県産米「くまさんの輝き」パックライス、熊本彩果(県産果実ゼリー)、ジューシーみかんちゃん(熊本経済連)

おおいた豊後牛ロース焼肉用、大分なつほのか、つぶらなカボス(JA全農おおいた)

トマトカレー、宮崎ブランドポークカレー、日向夏ドリンク(宮崎経済連)

蒟蒻ゼリー(シークワーサー、タンカン、パインアップル)(沖縄県農協)

インスタントごはん、抹茶ミルク(JA全農)

 

<主催>日刊スポーツ新聞社、九州サッカー協<後援>日本サッカー協会<主管>九州サッカー協会第4種委員会、鹿児島県サッカー協会、鹿児島県少年サッカー連盟<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>佐賀県農業協同組合、熊本県経済農業協同組合連合会、宮崎県経済農業協同組合連合会、鹿児島県経済農業協同組合連合会、沖縄県農業協同組合