J1アルビレックス新潟のMF高宇洋(24)がケガから復帰し、チームに完全合流した。

28日の練習はフルメニューを消化。ミニゲームでは1対1の守備で強さを見せるだけでなく、パスを出した後に動き直してゴールに何度も迫るなど回復は順調だ。4月1日のホーム名古屋グランパス戦出場に向けて「メンバーは監督が決めることだが、いい準備を進めたい」と不安を感じさせない。

ハードワークとボール奪取力に優れた新潟不動のボランチ。今季も開幕のセレッソ大阪戦から4試合でフル出場を続けていたが、1-0で勝った11日の川崎フロンターレ戦で太ももに痛みを感じ、その後は別メニュー調整を続けていた。「痛みはない。あとはプレーの感覚を戻すだけ」と表情も明るい。

名古屋を率いる長谷川健太監督(57)は、高が17年にガンバ大阪でプロ生活をスタートさせた時の監督でもある。「やることが徹底されていて、とにかく守備が堅い。当時も今も」と警戒する。昨季、横浜F・マリノスとともにリーグ最少35失点だった名古屋は今季も開幕から5試合で1失点と堅守を誇り、攻撃では推進力のある強力3トップが速攻を仕掛ける。「リスク管理も重要だが、攻撃のルートをどう奪うか。ボランチからの飛び出しもカギになる」。ホームでの勝ち点3獲得に向け、攻守のキーマンが、再び走り出す。【小林忠】