高校年代が競うプリンスリーグ(L)東海が1日、開幕した。

年代最高峰のプレミアLから降格した清水ユースが、海星(三重)に1-1のドロー発進。2連覇を目指す浜松開誠館は、富士市立を4-2で下した。県勢のJFAアカデミー福島U-18、藤枝明誠も勝利した。

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清水ユースは開幕戦での白星を逃した。今季プリンスL東海に昇格した相手に大苦戦。辛くも引き分けに持ち込んだ。沢登正朗監督(53)は「今日は何もできなかった。何とかしようとする姿勢も不足していた」と厳しい評価を下した。さらに「勝つことも大切だが、面白く楽しいサッカーを見せないといけない」と選手の奮起に期待した。

前半はボールを支配するも、相手のプレスにラストパスがつながらずシュートは、わずか4本と苦しんだ。同23分、ハーフライン付近で相手のインターセプトからロングシュートを決められ先制を許した。

U-17日本代表アルジェリア遠征(18~30日)で、試合前日にチーム合流したMF矢田龍之介(2年)が後半から出場。攻撃に厚みを持たせた。同3分、MF小竹知恩(しおん、2年)が左サイドからドリブルで切り込みチャンスを演出。そのクロスをFW田中待賢(じげん、3年)が、左足で合わせ1-1の同点とした。アシストした小竹は「悔しい。自分が決める気持ちで仕掛け続けたが力不足だった」と唇をかんだ。

第2節は8日、海星(三重)と同じく今季同リーグに昇格した刈谷(愛知)と対する。主将のDF岩崎海駕(かいが、3年)は「1年で(プレミアLに)復帰がチーム目標。負けられない。1試合1試合を大事に戦いたい」と意欲を示した。【山口昌久】