北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(30)が、15日アウェーの浦和レッズ戦(埼玉)で今季初めてメンバー入りする可能性が高まった。

14日、札幌・宮の沢での前日練習に参加した。昨年10月8日のアビスパ福岡戦で左膝前十字靱帯(じんたい)部分損傷を負い、約半年間離脱していた。「体の調子も大丈夫。(ケガする前の)去年と変わらない感じがする」と万全だ。

試運転も終え、復帰戦への準備はできている。11日に北海道教大岩見沢との練習試合で今季初実戦をこなした。全体練習に合流して3週間。慎重に試合復帰のタイミングを探ってきた。この日のミニゲームでは主力組でプレーした。そのため、いきなり先発の可能性もある。「チームのため、勝利のために全力を尽くすだけなので、頑張りたい」と気合を入れた。

リハビリ中は精神的よりも肉体的に苦しい期間だった。手術はせず保存療法を選択し、下半身の強化に集中。「長いようで早かった。しんどかったなって体的に。自分をしっかり追い込んだ半年だったので、そこは自分を褒めてあげたい」と振り返る。パンツのサイズはMからLにアップし、ジーパンが履けなくなるほど太くなり、安定感が増した。

16、17年に所属した古巣との試合での復帰の可能性に「巡り合わせなのかなって感じる」と心待ちにする。昨季札幌でチームメートとしてプレーした浦和FW興梠との対戦も「楽しみ」と笑顔。今季初連勝を目指すチームに、頼れるドリブラーがカムバックする。【保坂果那】

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