セレッソ大阪のFW加藤陸次樹(むつき、25)が25日、自身7度目となる古巣広島との対戦(29日、ヨドコウ)を前に決意を語った。この日は大阪市内で一般公開練習が行われた。
「僕が点を取って勝ちたい。それが一番。準備はいつでもしているので、与えられた時間で結果を出すだけ。もう、広島が相手だと気合は1段階違います」
広島ユースで育った加藤は、トップチーム昇格を目指したが、プロ契約できずに中大へと進学。J2金沢を経て、21年にC大阪へ移籍していた。
この2年間で広島とは6度対戦し、1勝5敗と大きく負け越す。特に昨年はルヴァン杯決勝で広島から初ゴールを奪い、タイトル獲得への決勝点になるはずだった。だが、後半終了間際の連続失点で1-2と逆転負けし、加藤はベンチ横で大粒の涙を流した。
あの涙の意味は、2つあったという。
試合に敗れて「もう、本当に悔しかった」。もう1つは「高校生の時、(トップチームに)上がれなかったことも思い出し、悔しさがこみ上げてきた」。
今でも、広島への愛情は強い。特にDF荒木隼人(26)はユース時代の1つ先輩、FW満田誠(23)は2つ後輩。同じ選手寮で寝食を共にした。加藤は「むちゃくちゃ、いい選手。リスペクトしている」といい、時間があれば広島の試合を見ている。
ただ、直接対決になればこれ以上譲る気はない。7位C大阪は5位広島とのJ1リーグ戦は通算17勝5分け22敗、ホームでは5連敗中だ。
昨年はルヴァン杯決勝、天皇杯準々決勝、リーグ戦2試合と、4戦全敗の屈辱を味わった。うち、3度も逆転負けを許した。
「そこはもう、結果がすべてとなっちゃうので、あと1歩です。こっちにもいい選手がいるので、勝てると思っている」
加藤は後半からの出場が濃厚だ。今季は7試合1得点と数字こそ物足りないが、ここからが勝負になる。前線からのプレスは常に安定している。
小菊監督率いるC大阪とスキッベ監督の広島の対決は、攻守とも真っ向からぶつかり合い、Jリーグ屈指の好カードになった。日本人エースの加藤は「僕がヒーローインタビューに呼ばれるほどの活躍をすればいい」と、自らを追い込んでピッチに立つ。



