北海道コンサドーレ札幌FW小柏剛(24)が偉大な先輩との初対戦を心待ちにする。5日、札幌・宮の沢で6日ホームFC東京戦(札幌ドーム)に向けた前日練習を行った。相手には同じ明大出身のDF長友佑都(36)がいる。互いにピッチに立てば、初めての対戦が実現する。「明治を代表する先輩で、日本を代表する選手。自分がどれだけやれるか、挑戦していきたい。すごく楽しみな一戦」と真っ向勝負の覚悟だ。

ちょうど一回り違いだが、一緒に自主トレした経験がある間柄。プロ1年目を終えてオフに入っていた21年12月、母校のグラウンドで初対面した。22年1月に予定されていた日本代表活動に初招集されていたため、オフ期間、予定を合わせてともに体を動かした。小柏はケガで代表辞退することになったが、その後も「会ったら自分のことも気に掛けてくれる」。昨年札幌ドームで会った際には「また代表でやろうぜ! 頑張ろうぜ!」とエールをもらったありがたい存在だ。

21年9月に東京に復帰した長友とは、今年1月の沖縄キャンプ中の練習試合での対戦はあるが、公式戦ではまだない。昨季は4月16日ホーム戦(0△0)も7月6日アウェー戦(0●3)も自身はケガによって離脱中だった。前線として対峙(たいじ)する可能性がある。「難しい相手だが、自分たちのやるべきことをやれば勝てない相手ではない」。中2日で迎えるゴールデンウイーク3連戦ラスト。勝利で締めくくるためにも、士気を高める小柏のスピードが必要となる。