奮闘はしたが、悔しさ溢れる試合となった。

日本代表に初招集された京都MF川崎颯太(21)が、選出後に初めて森保監督の前でプレー。存在感は見せながらも、猛アピールとはならなかった。

この試合を視察した森保監督から「中央でバランスを取りながら、前後左右に幅広く状況を見て動いていた」と評価されるパフォーマンスだった。しかし0-0で迎えた後半7分の失点は、自身が与えたFKがきっかけになった。「自分のところで、ミスからファウルをしてしまった」。そのFKの流れから、最後は自身が興梠のマークを離してしまい、頭で決められた。「僕が責任を感じること」と肩を落とした。

前半4分には、予測力と球際の強さを生かしてゴールに迫った。果敢に前に出て相手ペナルティーエリア付近でボール奪取すると、そのまま侵入して鋭いシュート。DFに阻まれたものの、持ち味を発揮したプレーだった。「あそこで決めきることができれば、さらにチームの助けになる」と森保監督。川崎への期待はさらに高まった。この日は反省ばかりを口にした21歳だが、「激しく貪欲にやっていきたい」と意気込む代表活動に向け、進化を続ける。【永田淳】