地元に勇気や感動を届ける。3月、仙台大DF相馬丞(じょう、4年)のJ2山形への来季加入内定が発表された。相馬は山形・山辺町出身で中学時代から6年間、山形の下部組織でプレー。地元でJリーガーのキャリアをスタートさせる22歳は「試合に出て、生で応援されたい」とサポーターから愛される選手を目指す。
相馬は3月の加入内定発表時に「小さい時から見てきた大好きなクラブでプロサッカー選手のキャリアをスタートできることをとてもうれしく思います。そして、これまで自分を支えてくれた方々全員に感謝を込めてピッチで証明します。応援よろしくお願いします!」とコメント。50件あまりの祝福メッセージが届き、うれしさと責任の重さを感じたという。
185センチ、81キロの恵まれた体格のセンターバック。大学での1番の成長ポイントにはフィジカル面を挙げた。1年から週2回の筋力トレーニングに取り組み、Jリーグクラブとの練習試合では「当たり負けしない」と自信を深めた。今後は「1対1の守備やスピード。高さのあるヘディング」をアピールしていく。
山形ジュニアユース、ユース時代はトップチームのホーム戦でボールボーイなどを務めており、08年から在籍するDF山田拓巳(33)は、ずっと見てきた選手の1人だ。相馬は「自分が小学生くらいの時からサインをもらったり、写真を撮ってもらっていたので、その人と(プレー)できているのはすごい」と感慨深げ。さらに「(相馬の)プレーを見て、ユースの選手もプロに行きたいと思ってくれたら?」との質問に「うれしいです。そうなったらいいですね」とほほ笑んだ。憧れていた存在から憧れの存在へ-。多くの経験を積んで日々成長していく。【相沢孔志】
◆相馬丞(そうま・じょう)2001年(平13)6月15日生まれ、山形県山辺町出身。4歳からSFCジェラーレで競技を始める。モンテディオ山形ジュニアユース村山-モンテディオ山形ユース-仙台大。23年3月、J2山形の来季加入内定が発表。ポジションはDF。185センチ、81キロ。好きな有名人は長沢まさみ。