川崎フロンターレが湘南ベルマーレに勝利し、無失点で公式戦3連勝を飾った。
DF佐々木旭(23)が前半に、DF車屋紳太郎(31)が後半にそれぞれ負傷交代するなどして押し込まれる展開もあったが、しっかりと体を張って、無失点で乗り切った。
チームは守備時のプレッシングの方法を変えたり、3バックに挑戦したりと試行錯誤する中で、公式戦3連勝。FC東京との“多摩川クラシコ”、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦のジョホール・ダルル・タクジム、国立での「神奈川ダービー」にというビッグゲームにすべて無失点で勝利した。
11日のトレーニング後には、守備陣を中心に約2時間の「即席青空会議」を行った鬼木達監督は、「変化を起こしたときは、非常に会話が増える。コミュニケーションが増える。それがエネルギーになっているかなとは思います。守備の仕方、攻撃のやり方、そこへのエネルギーが自然と出て今いい方向に行っていると思います」と手応えをつかんでいる。首位と勝ち点差が16まで開いたリーグ戦は現実的ではないとしても、4強進出した天皇杯とACLが残っている。毎年タイトルを義務づけられる常勝軍団は、変化を恐れずに一歩ずつ前進していく。【佐藤成】