J1福岡は4日、福岡市内で公開練習を行い、クラブ史上初の決勝進出がかかる川崎Fとの天皇杯準決勝(8日、等々力)に備えた。

天皇杯準々決勝で2得点の“お祭り男”こと、FW山岸祐也(30)がクラブの歴史更新に意欲を見せた。

前回リーグ戦(4月29日、ベススタ)は1-3の完敗を喫した川崎Fと、今季2度目の対戦となる。

福岡より下位ながら、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)開幕2連勝と波に乗る相手に対して、現在J1チーム最多8得点で首位を走るエースストライカーは「J1王者として引っ張っているが、そういうチームに負けたくない。(ユニホームの)エンブレムの上に星をつけたいので、川崎だろうが勝ちたい」と話し、気合十分で必勝を誓った。

この日、天皇杯で使用するボールで感覚をチェック。感触に触れ、川崎戦へ「弾力感があり、無回転シュートが打てそう。自分も持っているので、準決勝、決勝への必殺技としてとっておきたい」とし、秘密兵器さく裂を匂わせた。

決勝での夢の舞台、国立競技場にも思いをはせた。尚志高(福島)時代、11年度全国高校選手権大会に出場。旧国立競技場で行われた準決勝に進んだが、1-6で四日市中央工に完敗した。「聖地です」と話す新国立へ「今年は優勝のチャンスが2回残っているので、つかみたい」と話し、高校時代のリベンジも狙っている。

長谷部茂利監督(52)はこの日、初めて選手の前で優勝を言葉にして「優勝するには日曜が大事。まずは日曜に向けて100パーセント出せるように話した」といい、鼓舞した。

チームは、指揮官から「優勝を目指そうと言葉にしたが、『アレ』とは言いませんでした」と冗談も飛び出す上昇気配。セ・リーグを18年ぶりに制した阪神タイガースばりに、岡田彰布監督(65)が表現したクラブ初の「アレ(優勝)」へ向かって、選手のモチベーションは高い。【菊川光一】