サッカー女子の「WEリーグカップ」で初の決勝進出を決めたアルビレックス新潟レディースは2日間のオフが明けた4日、聖籠町で練習を再開させた。1-0で勝った1日のB組最終第5節、INAC神戸レオネッサ戦で決勝点を奪ったFW道上彩花(29)は4得点で得点ランクトップを走る。14日のサンフレッチェ広島レジーナとの決勝でもペナルティーエリア内で決定力を発揮し、得点王&チームのダブル初タイトルに向けて突き進む。
危険なエリアで、点取り屋としての本能を解放する。4日、試合形式の練習で道上は額に流れる汗を光らせながらゴールに迫った。WEリーグカップで現在4ゴール(5試合)をマークし、得点ランク単独首位を走る。チームメートのFW石淵萌実(27)が1差で同2位につけるが「チームが勝つならどっちが(得点王に)なってもいい」と笑顔。その上で「点を取ることが一番の仕事。それを全うする。いつも通りやるだけ。結果はおのずとついて来る」と話す。
1日のINAC神戸戦の前半18分。道上は相手と駆け引きしながらプレーエリアを確保し、川澄奈穂美(38)のクロスを頭で合わせて決勝点を奪った。「DFがボールウオッチャーになる瞬間を常に狙っている。それがうまくいった」。橋川和晃新監督(52)のもと、攻撃サッカーを目指すチームは1次リーグ5試合でB組最多9得点。2勝2分け1敗の勝ち点8で大宮と並んだが、得失点差で上回って決勝進出を決めた。「チームとしてボールを握れているので、いいパスが来る。今季はよりゴールを取ることに専念できている」と手応えを示す。
INAC神戸に在籍した13~18年はなでしこリーグ制覇(13年)のほか、皇后杯3度、リーグカップ1度のタイトル獲得を経験する。「若い頃はついていっていたが今はチームを引っ張る立場。その中でタイトルを取りたい。決勝までやるべきことをやる」。新潟は皇后杯で過去4度(11、13、15、16年)決勝進出も優勝はない。自身の得点王と、新潟の初タイトル奪取に向けてエースが入念に準備を進める。【小林忠】
○…右膝の大ケガから復帰を目指すMF川村優理(34)がこの日、長いリハビリを経て、練習に部分合流した。日本女子代表経験もある川村は21年12月の皇后杯準々決勝で負傷。右膝内側半月板損傷で22年1月に東京都内の病院で手術を受け、同年2月には右膝前十字靱帯(じんたい)の再建手術も受けていた。実戦復帰時期は未定だが橋川監督は「本人の(復帰への)気持ちは強い。その辺をつかみながら慌てずにいい方向にもっていきたい」と話した。



