第102回全国高校サッカー選手権の北海道大会は、21日から苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場ほかで試合が行われる。創部44年目の札幌平岸は初の全道大会に挑む。

札幌地区を勝ち上がった唯一の公立校は、地区予選3試合で13得点1失点。1年生FWの北島陽翔が代表決定戦の札幌啓成戦でハットトリックなど3戦6得点。攻撃の中心を担う背番号10は「全道は目標だった。1試合1ゴールは取りたい」と意気込む。

例年3年生は夏の高校総体後に引退していたが、今年はDF三平瑛太とDF横石溜偉の2人が残った。ともに受験勉強をしながら練習に参加。前主将の三平は引退しなかった理由を「全道に出たいというのがあった」と話す。ラストチャンスで夢をかなえた。横石は「サッカーが好きなので。全道は正直びっくりしているけど、全力を出したい」と心待ちにする。1、2年にDFが少なく、守備陣を引っ張る。

前監督の熊谷嘉朗さんは昨年2月26日に38歳で病気で亡くなり、当時1年だった三平ら選手全員で葬儀に参列した。バトンを継いだ下山翔太監督(33)は就任2年目で全道へ導いた。「常に『考えよう』と呼びかけた」。求めたのは自主性。選手に練習メニューを考えさせる。試合のハーフタイムでも、まずは選手からプレーして感じたことを話させて修正する。

平日の練習は週3日。限られた時間で集中して取り組む。主将のMF佐竹智也(2年)は「自分たちがどれだけ勝てるかが大事。まずは初戦突破をみんなで意識している」と全道初白星を目標に掲げる。初戦は21日、北海道栄と対戦する。【保坂果那】