湘南ベルマーレDF大岩一貴(34)が、ヴィッセル神戸戦の後半ロスタイム5分から臨時GKを務めた。

湘南は、後半41分までに5枚の交代枠を使っていたが、同45分、右CKに飛び出したGK富居大樹(34)が背中付近を痛めて倒れ込み、そのまま担架で運ばれた。交代枠の関係でGKを交代で出場させることができず、CBの大岩がタッチライン際でスタッフからピンク色のGKユニホームとキーパーグローブを受け取り、臨時で約4分間、GKとしてプレーした。「富居が無理って言ってた時点で、まあ、周りのメンバー見て、僕か石原(広教)かかなって思ったんで、もしかしたらやるかもなとは思ってました」と心の準備はできていたという。石原は小学時代にGKとしてプレーしていたが、大岩はGK経験なし。「幼稚園とか?」以来のGKだった。「本当に怖かった。怖いというか、不安でしたし、やっぱり本当にキーパーってすごいなと思いました」と専門技術を必要とするGKへのリスペクトを口にした。

4分の間には、ハイボールをキャッチして、前線にフィードするなどして会場をわかせた。「やっぱりフィールドでも、キーパーが出てくれるとやっぱり助かりますし、どこかで出られるところは出たいなと思ってたんで、まあよかったです」。この試合で一番の盛り上がりをみせた場面を「ありがたかったです。力強かったです」と振り返った。

前半は決定機を多く作りだし、追加点を奪えるチャンスはあった。しかし決めきれず、後半に追いつかれる形となった。「勝つチャンスはあったと思いますし、本当に勝っていくしかない状況ですし、勝てるんじゃないかっていうゲームだったと思っているので、本当に勝ちたかったのが一番です」と率直な思いを明かした。

一方で、GKとして試合終了のホイッスルを聞いた時はやや異なる感情も芽生えていた。「同点だから、勝たなきゃいけなかって思わなきゃいけないんですけど、ホッとしましたね」と苦笑い。臨時の守護神・大岩というハプニングがありながら、首位相手に勝ち点1という結果は決して悪いものではない。最下位の横浜FCが敗れて勝ち点差は2に広がった。「次につなぎたいですし、あと三つ勝てば何の問題もないですし、しっかり次、まず次に勝てるようにしたいです」と前を向いた。

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