決勝は名門校対決となった。藤枝東は延長戦の末、1-0で浜名に競り勝ち、3年連続で決勝進出。オウンゴールが決勝点になった。静岡学園は1-0で浜松開誠館に完封勝ち。DF野田裕人(2年)が2試合連続で決勝点を挙げ、昨年準決勝で敗れた相手にリベンジした。全国出場を懸けた決勝は、11日に袋井・エコパスタジアムで行われる。
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静岡学園のラッキーボーイが勝負を決めた。0-0で迎えた後半13分。左CKのチャンスで野田は相手DFと駆け引きした。「逆をつきながらうまくマークを外せた」。ゴール前でDFを振り切ると、フリーでドンピシャヘッド。セットプレーを得意とする相手のお株を奪う値千金の1発をねじ込んだ。右サイドバックながら、磐田東との準々決勝に続くヘディングでの2戦連発で「うまく合わせることができた」と白い歯を見せた。
持ち味はサイドを上下動する豊富な運動量。積極的な攻撃参加だけでなく、守備での貢献度も高い。相手は「ロングボールを蹴ってくる。そこの対応は準備していた」。味方が競り合った後のカバリングを意識してプレー。80分間で打たれたシュートはわずか1本で、「絶対に無失点に抑えることを心掛けていた」と、完封でのリベンジに胸を張った。
先発は11人中10人が3年生。野田は唯一の下級生としてスタメン出場している。「先輩が出られない中で責任はある」。全国総体以降は、遠慮がちだった自身の課題克服に取り組み、練習から積極的に仕掛けるプレーを増やしたという。川口修監督(50)も「まちがいなく成長している選手の1人」と目を細めた。
チームはケガで主力を欠く中でも強さを見せつけ、全国出場に王手をかけた。決勝進出は2年ぶり。野田は「優勝しか見ていない。自分たちらしいサッカーで勝つ」と力強く宣言した。【神谷亮磨】



