ヴァンフォーレ甲府が、J2初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ突破をかけ29日に国立でメルボルンC(オーストラリア)と対戦する。

J2最終節ではJ1昇格プレーオフ進出を逃す悲劇を経験。4日間のオフを挟み気持ちを切り替え、ホーム・国立での最終戦への準備を進めてきた。1万人を超える「Jサポーター連合軍」が駆けつける予定で、昨季の天皇杯同様、ACLでも“下克上”を完遂させる覚悟だ。

甲府イレブンは試合前日の28日、決戦のメルボルンC戦を前に国立で前日練習を行った。現在、メルボルンCと勝ち点7で並ぶH組首位。勝てばJ2初の1次リーグ突破に大きく前進する。DF関口正大(25)は「今季、日本で出来る最後の試合。勝利で締めくくりたい強い気持ちでいっぱい」と意欲を見せた。

今季はJ1昇格とACLの2つの目標を掲げ戦ってきた。だが、12日のJ2最終節・山形戦は先制しながらも終盤に2失点しJ1昇格プレーオフを逃した。篠田善之監督(52)はリーグ戦後、自身も含め選手にも冷静になる期間を考慮し4日間のオフを与えた。「休みをはさんで、いい練習を意識高くやってもらっている。いい時間だったと言えるように、証明しないといけない」と話した。

これまではリーグと並行して戦ってきたが、今回は選手起用も含め、ACLに“全集中”。篠田監督は「全員が非常にいい状況。コンディションもパフォーマンスも今季一番いいぐらいの状況に出来ている」と自信をのぞかせる。

ACLではホーム・国立で2戦2勝。失点はわずか1だ。毎回、他クラブのユニホームを着たサポーターが駆けつけ「J連合軍」の後押しも受けている。今回は、1次リーグ突破に向けて1万人を超えるサポーターが駆けつける予定で、状況によってはゴール裏の2階席も開放する計画もある。今大会で、J2で初のACL勝ち点3を手にするなど、甲府の新しい歴史を刻んできた。昨年の天皇杯に続く「甲府の下克上」をACLで実現させる舞台は整った。【岩田千代巳】