サッカー関東1部リーグ南葛SC所属の元日本代表MF稲本潤一(44)が11月30日、東京・葛飾区内で会見し、来季からのコーチ兼任を発表した。

岩本義弘GMによると、新監督として風間八宏氏にオファーをしたところ、風間氏から提案があり、それを稲本が受け入れた。12~14年に川崎Fで一緒に戦った間柄で、風間イズムのボールをつなぐ戦術を理解している。

稲本はB級ライセンスも保持しており、風間監督の意図を選手に伝え、チームに浸透させていく役割を担う。「JFL昇格を目指しながら、ボールを大事にする風間イズムをチームに浸透させたい」と誓った。

一方で小野伸二、高原直泰ら同期の「黄金世代」が今季で引退することには「シンジと高原は、15歳の中学時代から一緒だった。日本サッカー界を支えてきた2人の引退はさびしいことだが、おつかさまでした、ありがとうございました、と言いたい」。

そして自身については「自分はサッカーが楽しいし、まだまだやりたい。体が動かなくなって、人を使う、考えてやるというサッカーの深さを感じている。それが楽しい」。

さらに風間監督と一緒にサッカーができることで「もっとうまくなれる。納得するまでやり続けたい」と現役への意欲はさらに高まったようだ。

南葛SCは人気漫画「キャプテン翼」の原作者、高橋陽一氏がオーナーを務めており、来季は風間八宏監督、稲本コーチ兼選手という豪華スタッフ陣を前面に、クラブが理念とする「ボールは友達」をさらに実践していく構えだ。