アルビレックス新潟はホームで迎えた今季最終節でセレッソ大阪を1-0で破り、来季につながる3試合ぶり白星で締めた。

J1でのクラブ新記録となる4試合無失点、ラスト9戦負けなしの11勝12分け11敗での勝ち点45、10位で6季ぶりJ1を終えた。後半42分、後半途中投入のFW長倉幹樹(24)がJ1初ゴールで試合を決めた。試合後は今季限りで退団するGK瀬口拓弥(35)、DF田上大地(30)、FWグスタボ・ネスカウ(23)が新潟サポーターに別れを告げた。

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寒く、大粒の雨が降る中、大声援を送り続けた新潟サポーターの期待に長倉が応えた。0-0の後半42分。ハーフウエーライン付近でボールを受けると、ともに後半途中出場のMF太田修介(27)にパスを預けてゴール前に進入。太田の右からの折り返しをきっちりと右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。「これまで(好機で)外してきたので、決めることができて良かった」とJ1出場10試合目で挙げた待望のJ1初ゴールにホッとした顔を見せた。

順大を卒業後、22年に関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCに入団。8試合9得点を挙げて1部得点王を獲得し、同年8月にJ2ザスパクサツ群馬へステップアップ移籍。新潟には今夏に完全移籍で加入した。アマチュアスタートから約1年半でJ1舞台に駆け上がった苦労人は「1つ1つ、コツコツとやってきた。運もあったが、これからも人、環境に恵まれていることに感謝しながら成長を続けたい」と話した。

ホームで迎えた今季最終戦。それぞれが思いを持ち、ピッチに立った。「J2からJ1に一緒に上がったメンバーは特別な存在。しっかりとした試合で(今季を)終えたい」と話していたMF高木善朗(30)は先発出場。今季で退団する選手のへ思いを込めて走り続け、攻撃をけん引した。試合後は「ともに幸せな数年間を過ごせた。感謝を伝えたい。いい形で勝てて良かった」と振り返った。

リーグ中盤までは失点を重ねた守備陣はクラブのJ1新記録となる4試合連続無失点でシーズンを締めた。夏にサイドバックからセンターバックにコンバートされた渡辺泰基(24)は「前線の選手のプレスを含め、全員で粘り強く守れるようになった」と胸を張る。松橋力蔵監督(55)も「シーズン終盤にかけて失点が減ったことは素晴らしいこと」とうなずいた。

6季ぶりJ1復帰1年目でも攻撃サッカーを貫き、11勝12分け11敗の勝ち点45で10位フィニッシュ。残留争いに1度も巻き込まれずにシーズンを完走した。来季の目標は上位進出。司令塔の高木は「継続、進化していくことが大事」と早くも先を見据えた。【小林忠】

<退団あいさつ>

◆GK瀬口「チームの一員として戦えたことを誇りに思います。またビッグスワンに戻って来ることができるよう、日々、精進していきます」

◆DF田上「僕の心は新潟と一緒にあります。来季も(新潟に)残る選手が魅力あるサッカーをしてくれると思っています。応援ありがとうございました」

◆FWネスカウ「苦しい時期もありましたが、自分にとって成長できた部分もありました。1年間、熱い応援ありがとうございました」